宿泊施設における「分散型旅行」への認知・理解を高め、メディアを通じて苦境に立たされる我々宿泊施設の前向きな姿勢・取り組みを発信し、旅行への期待値を高めるべく4回にわたりオンラインにて『全国 旅館・ホテルサミット2021』を開催いたしました。
今回のオンラインサミットではSlow Innovation株式会社の代表取締役 野村恭彦氏をファシリテーターとして迎え、参加者合計延べ121名(施設)での開催となり、メディアからの取材数は25社に及んだ。
【開催日別参加者数】
2021年2月 8日開催(エリア:東京)37名
2021年2月24日開催(エリア:東海・近畿)25名
2021年3月 3日開催(エリア:中国・四国・九州・沖縄)35名
2021年3月12日開催(エリア:北海道・東北・北関東・信越・北陸)24名
【プログラム】
1. 分散型旅行とは <クロストーク>
・分散型旅行とは? どのようにとらえている?
・分散型旅行に適応するために取り組んでいる事とその理由
・分散型旅行は普遍的な取組となるか
2. グループワーク
・お客様が求める旅とは(変わるもの・変わらないもの) <グループワーク>
・提案したい旅、お客様をどうもてなすか <グループワーク>
・新しいチャレンジ(どう稼ぐか、どう雇用を維持するか) <グループワーク>
3. 記念撮影
【全国 旅館・ホテルサミット2021の様子】
こちらの動画で実際に開催したオンラインサミットの様子をご覧いただけます。
【総括】
「分散型旅行」は密を避けることを目的としたコロナ禍に限定したものではなく、旅館・ホテル業にとって長期的視点で見ても、売上・稼働の標準化を期待できるものとなります。
また、「地域資産の再発掘」「地域連携」「異業種連携」「所有と運営の分離」にも再度目を向けることで地域の魅力を再発見・深堀りでき、お客様への新たな旅の提案へのつなげることができるのではないでしょうか。
「安心・安全」は大前提で、お客様が旅に求めることは大きくは変わりません。しかし、旅の楽しみ方や癒され方など“How”に大きな変化が生じました。「地元客」「ひとり旅」「若年層」「趣味性」などお客様の属性・ニーズの変化とのマッチングが重要となってきます。
「旅館・ホテルの多様性」が求められる中、宿泊施設が地域とのハブとなり、異業種との連携も含め
地域連携を強化し、エリア全体で観光事業に取り組む必要があります。宴会場などの遊んでしまっている商材の活用法を見出すなど、これまでやってきた旅館・ホテルの真のサービス価値の見直しももとめられるのではないでしょうか。
コロナ禍の中で事業を継続・向上させ、雇用を守るためには、業務のマルチタスク化や異業種間連携、しっかりとしたレベニューマネジメントの導入などによる収益向上にもチャレンジしていく必要があるでしょうし、複合提供していたサービスを一つ一つ分解して考えるなど、変化する客層やニーズ、旅の楽しみ方にも適応した新たな取り組みにも挑戦していかなければなりません。
コロナ禍で苦境に立たされる宿泊施設が多い中ですが、互いに知恵を出し合い、前向きに工夫・挑戦を続け共にこの時代を乗り切りましょう。
■ファシリテータープロフィール
野村恭彦 氏
Slow Innovation株式会社 代表取締役
金沢工業大学(KIT虎ノ門大学院)イノベーションマネジメント研究科 教授。博士(工学)。国際大学GLOCOM 主幹研究員、日本ナレッジ・マネジメント学会 理事、日本ファシリテーション協会フェロー、社団法人渋谷未来デザイン フューチャーデザイナー。
■取材メディア(抜粋・順不同)
航空新聞社 / 観光経済新聞社 / 旅行新聞新社 / トラベルボイス / アドウェイズ / NHK / 中日新聞社 / 京都新聞社 / NHK松江放送局 / NHK長崎放送局 / 山陰中央テレビ / UMKテレビ宮崎 延岡支社 / 熊本日日新聞社 / 佐賀新聞社 / 琉球新聞社 / 福島民友新聞社 / 函館新聞社 / 大崎タイムス社