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〜誇りば持とう青年部〜 「誇り」「絆」「友情」

平成21・22年度部長    井 上 善 博

【されど青年部】
「たかが青年部、されど青年部。」しかし、青年部がなかったら今の自分はなかった。
全旅連青年部は、昭和44年以来同業者という立場で若手旅館経営者が集い「気概と情熱」を持って、活動の輪を全国に広げ、歴代先輩諸兄のたゆまぬ努力と研鑚により昨年をもって創立 40年周年を迎えました。私は平成7年に家業である旅館業に戻り、地元での青年部活動、県・ブロックでの青年部活動へ積極的に参加しておりました。そして平成11年に、当時の県部長の勧めで、期待と不安を抱きながら初めて出向しました。出向時の研修や懇親は、本当に楽しいものであり、数多くの刺激を受ける一方、時間と金を使い、従業員に任せて出てきている自分に、これでいいのか?と後ろめたさから幾度となく振り返ったりもしました。しかしながら、参加して出会う諸先輩や仲間との交流、情報交換で、「売上をどう伸ばすか。旅館・ホテルの様々な課題の把握、従業員との向き合い方やオペレーション、旅館・ホテルの魅力づくり、設備投資」など旅館ホテル経営で大事な色々なことを学ばせて頂きました。何よりも、自己成長・自己のモチベーションを高めることの大切さを体感いたしました。
言うまでもなく我々を取り巻く環境は一段と厳しさを増しております。こういう時は極力対外的な活動を自粛し、自身の旅館・ホテルの経営に注力するということは当然なことかもしれません。しかし、敢えて言うならば、このような厳しい時代に直面している時だからこそ、重層的な全国組織のスケールメリットや先輩諸兄・仲間との出会いや様々な情報源を大切にすることで、青年部活動の価値を実感できるのではないかと考えております。青年部員一人一人が、前向きな「意識」を持ち、素直に学ぼうとする「心」を持って活動に参加していけば、必ずその人にとって有益な情報を仕入れる事ができ、課題や悩みを間違いなく解決できるのではないかと考えております。
全国の青年部員のみなさん、これから旅館ホテル業に従事するみなさん、自分自身の殻に閉じこもることなく、自身の旅館ホテル、地域に愛情を持ち、この業界を明るくやりがいのあるものにするため、それぞれの立場で積極的な青年部活動への参加と協力をお願い申し上げます。

【共有する5つの意識】  目的意識・価値意識・問題意識・危機意識・当事者意識
青年部の仲間は、事業規模・営業スタイル・立地条件も様々な中、各地域・各温泉地・観光地で日々頑張っております。世界的な金融不安、円高による雇用喪失、社会保障問題など、政治・経済・生活に関する様々なネガティブな報道を連日のように耳にします。そのような社会情勢が伝えられる中、次代を担う青年部員はしっかりとした時代認識を持ち、この難局に勇気を持って乗り越えていかなければならないと考えております。
平成17・18年度の出向の際、青年部OBで私が敬愛する針谷了社長(滋賀県・昭和62・63年全旅連青年部副部長)を講師として招き、経営講座を開催しました。講演の冒頭、「我々、旅館ホテル業はタイタニック号に乗り氷山にぶつかっている。このままでは、沈むだけだ。この現状をどう打開していくか。」と開口一番に投げかけがありました。まさに業界を取り巻く現状を鋭く的確に捉えたフレーズに背筋がピーンとなったことをいまでも覚えております。私なりの解釈ですが、 我々若手経営者に対し、それぞれが置かれている現状をしっかりと認識し、真剣に捉え、仕事に対する意識の改革を訴えておられるのだと痛切に感じました。
青年部は可能性に満ちた責任世代の集まりです。将来、この業界がどういう方向に進むべきか?向かっていくのか?自身の旅館ホテル、地域をどう変えていくのか?責任世代として真摯に考え行動をしていく必要があります。一人一人の「意識」、業界全体の「意識」が大変重要になってくると思うのです。今期の青年部活動にあたり、5つの意識:「目的意識」「価値意識」「問題意識」「危機意識」「当事者意識」を全国の青年部員のみなさんと共有していきたいと考えております。

『目的意識』  次代を担う責任世代として業界の発展、地位向上、業界益を目的に活動。
青年部間の研修・情報交換・情報収集を活発化させ、経営力の向上をはかる。

『価値意識』  次代を担う業界若手経営者の重層的かつ全国的ネットワークを持つ組織。
旅館・ホテル業はこの日本に、様々な地域に必要とされているという自覚と誇り。

『問題意識』  業界を取り巻く政治・政策的課題の共有。(全旅連との協働)
日本の活性化・地域再生に向けた旅館ホテルの社会的・地域的課題や取り組み。

『危機意識』  業界が直面する様々な問題に対する情報と現状認識。
現状に甘んじず、現状打破する勇気。

『当事者意識』 次代を明るいものにするためには変化を恐れない姿勢。
他力からの脱却、他の誰でもない変わることのできるのは「自分自身」。

それぞれの捉え方や解釈も様々にあると思いますが、今期の青年部活動では、ここに掲げる5つの定義づけを拠り所に意識の共有をはかっていきたいと考えております。

【観光立国の推進役として】
青年部の先輩の活動を顧みると、他省庁にまたがる観光行政を取りまとめる国家的な機関の設置を訴える提言や勉強会、政治家とのコンタクト、フォーラムの企画を実施されております。平成15年、ときの小泉総理が「観光立国」を掲げて以来、平成18年議員立法により「観光立国推進基本法」が成立、平成19年「観光立国推進基本計画」の閣議決定がなされ、平成20年10月1日に、この国の観光振興のプロモーター役として、またコーディネーター役として、明確な数値目標を設定した「観光庁」が発足しました。「観光立国推進基本計画」の中で、宿泊業は外国人旅行者受け入れのため国際競争力の伴った利便性・快適性の提供、特に旅館業は伝統と文化を守り「おもてなしの心」で内外のお客様を受け入れるということが求められております。このことは、「観光立国」を推進する上で、重要な位置づけであることは言うまでもありません。青年部は、若い力を結集し全旅連、県旅連、同業者団体との協働はもとより、関係行政や他業界とより一層の情報交換を図り、観光を通じた地域の宝の再発見、地方の特性や特色を生かした地域づくりに取り組まなければならないと考えます。さらに安心安全な旅館ホテルづくりに邁進し地域振興を行うことで、日本が、真の意味での「観光立国」に成長していくのではないかと大きな期待と希望を持っております。
今期の青年部では、我々、宿泊業が地域の観光の推進役であるという使命感のもと、多方面にわたる業界益の追求のため政策会議を設置し、地域での取り組みの研究、業界の課題や諸問題への取り組み、情報収集及び情報提供を積極的に行っていきたいと考えております。

【今期の事業方針】

  1. 青年部間の交流の活発化、情報ネットワークの精度を高めるインフラの構築
  2. 効率的な青年部会議の運営
  3. 協定商社との連携をはかり、有機的で相乗効果のある「WIN&WIN」事業の実施
  4. 業界の地位向上を目的とした取り組み、次代の担い手を育成する事業の実施
  5. 青年部員にとって「絆と友情」を深める有益な全国大会の実施
  6. 旅館ホテル経営者の育成と研修の実施(経営力向上)
  7. 全旅連との協働及び「観光立国」推進のため関係行政との連携及び情報収集・情報提供

【全国大会開催について】
近年の全国大会は、全国から開催地の立候補を募り、候補が複数の場合は現地視察やプレゼンテーションを行い、臨時総会での投票を経て決定されていました。しかしながら、この選定までにかかる時間と労力を省くことで、開催地をはじめ、ブロックや委員会に少しでも多くの力を全国大会に注いでもらうことが私の青年部運営だと思い、任期のはじめに開催地を決定・発表することにいたしました。
島根県は、前回第19回全国大会の開催地として愛知県とともに立候補し、私は福岡県部長としてそのプレゼンテーションを受け、両県の情熱と意気込みを目の当たりにしました。私は島根県の全国大会誘致にかけるプレゼンを聞き感銘し、是非、私の期に全国大会を実現させたいという思いから、平成21・22年度全旅連青年部の集大成として開催する第20回全国大会を、島根県で開催することを部長の専権事項として決定いたしました。

【誇りば持とう】 「誇り・絆・友情」
全旅連青年部は、前期:永山体制において40周年の節目となり孔子の「論語」で言われております「不惑の年」を迎えました。青年部、40年の歴史を踏まえ、前期体制では、観光立国へのアプローチ、事業系委員会の設置、効率的な情報の発信及び情報ネットワークの構築、協定商社の統合など積極的に取り組まれました。そのような青年部ならではの革新的な活動展開の中で、芽を出したよいものを育てながら進化させ、次代へ継承していくことも今期の大きなテーマだと捉えております。
最後になりますが、私は今期のスローガンを『〜誇りば持とうや青年部〜 「誇り」「絆」「友情」』と、致しました。「旅館ホテルは、大変だ。休みがない。お客様が来ない。従業員が集まらない。」と嘆くより、自分たちの職業を人との出会いや感動を提供する仕事だと前向きに捉え、プラス志向で一緒に頑張っていきましょう。そして我々若い青年はもっと旅館ホテル業に「誇り(プライド)」を持とうじゃありませんか。様々な青年部活動に積極的に参加することで、お互い切磋琢磨し、時には真剣に議論し、時には楽しく酒を酌み交わし、同業者、仲間としての確かな「絆」を深めようじゃありませんか。その先には、地域も違う、言葉(方言)も違う青年部員同士のすばらしい「友情」がきっと生まれるはずです。
我々、旅館ホテルが魅力ある明るい業界となるため、青年部員一人一人が誇りを持ち、固い絆で結ばれ、この先何十年にもわたり友情を育み、お互い助け合っていきましょう。これから2年間、全国の青年部員の代表として一生懸命頑張る所存です。多くの青年部先輩諸兄、同志の皆さまのご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

 


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